Column No.18 (2003/03/05デイリースポーツ掲載分)
◎新人研修でのお話

只今、「話し方、インタビューの対応」講義中・・です。

 3日(月)にプロ野球コミッショナー主催の新人研修会が行われ、松坂世代の大物ルーキーら81人が出席、橋本聖子参議院議員、元横浜の石井浩朗氏らと共に、私もマスコミとの関係を中心に「インタビュー論」の講師をやらせてもらった。
 話し方やインタビューの対応というのは、心構え、準備をしていつも自分の心を伝えようという思いを持ち続けることである。答える側のポイントを次のように纏めてみた。

・素直に飾らずに自分の心を伝える。
・「受け」を狙う必要はない。その場のユーモアは素晴らしいが、ダジャレや笑わせて「受け」を狙っているうちは二流である。
・いつも同意することはない。同意を求める聞き方が多いから、安易にうなずくと違うニュアンスの答えになってしまう。
・答えたくない質問や状態の時は、丁寧に断ればいい。
・プライバシーに関することはいいのか、否なのかはっきりしておこう。
・相手によって差別をしてはいけないが、防衛しないと面白おかしく、時にはスキャンダラスな雑誌のネタにもされる。

 素晴らしい受け答えの例としてヤンキースに行った松井選手と阪神の星野監督をとりあげた。松井選手は異常なマスコミの包囲の中でも記者会見や共同インタビューできちんとした話をしている。
 面白い答え方ではないが、優れた内容の答えである。高校時代から変わらない。心のあり方が平常なのだろう。奢ったところはいまもない。星野監督は天才的話者でもある。楽しいし、面白い。しかし厳しさもあれば、失礼な質問ははっきり否定する。サービス精神は旺盛だが、マスコミを味方にして、選手に向かって褒めたり、けなして奮起を促している。たけし、さんま、タモリよりも上かもしれない。
 要は、いつも何かを聞かれる覚悟と何を伝えるかを意識し、マスコミといい関係を作っておくことだろう。
 選手もそうだが、それ以上に記者やアナウンサー、レポーターもプロの話術を磨いて欲しいのだが・・・・・


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