千葉・幕張のマリーンスタジアム、ロッテの地元開幕日の3月31日とこどもの日の5月5日、ライトの応援席全面は巨大な白い横断幕が広げられた。まるでスキー場のゲレンデのような白い布に、黒い文字が記されていた。
「マリーンズ26」、迂闊なことに実況していた私は『26』の意味が分からなかったのだが、26の数字はベンチ入りの25人、そして26番目のスタンドのロッテファンもベンチ入りの選手と同じ心で戦っているという証の数字だったのだ。
「ロッテファンの応援とマナーは日本一」と言われている。どんなに負けても、メチャクチャにやられても、ライトスタンドを埋め尽くしたロッテ応援団は選手に罵声を浴びせたり、応援用具や物をグランドに投げ込むようなことはしない。 |