2年連続NBAの開幕にベンチ入りできるか、バスケットファンをやきもきさせた田臥勇太だったが、最後の最後でベンチ入りは叶わなかった。クリッパーズのダン・リービーヘッドも悩んだ末の決断だったが、力を認めた上での解雇とあらば、田臥に運が無かったとしかいいようがない。でも、大リーグで野茂がファンの心を捉えた先駆者であったことを思えば、アメリカでの日本人のファン層の拡大、日本でもNBAの放送があり、若者の関心が高いことを考えれば、ダン・リービーの選択は適切だったのかな、と愚痴をこぼしたくもなろうというものだ。勿論、ティームの戦力が第一なのはわかるが、落選の理由が「NBAでの経験不足」と伝えられればどうも納得しにくいコメントと言わざるを得まい。ロッテのバレンタイン監督だったら、きっと、田臥を抜擢するだろうなあ、と勝手に想像してしまうのだが。
ともあれ、11月1日、NBAは開幕した。レギュラーシーズンは来年の4月19日まで、すぐにプレイオフ、最後のファイナルの6月まで、息つく暇もない盛り上げ方で行われる。NBAの特徴は東西のカンファレンスに3つずつのディビジョンがある。30の球団が5つずつのデイビジョンに分かれている。ただ、ぜひ知っておいて貰いたいことがある。それは、NBAは野球のようにリーグといわず、カンファレンスといっていることだ。カンファレンスとは訳せば会議、会合というように皆で集まってやろうという考えが根底にある。つまり、東西に地区は分かれていても、対戦は行うのだ。これがリーグ戦との大きな違いである。大リーグや日本のプロ野球が交流戦という形式を取り入れたのも、元はといえば、NBAを参考にしたのだし、プレイオフ制度もNBAが先駆者である。
スパーズの2連覇が大きな見所だが、私の予想の4強はスパーズ、ピストンズ、ヒート、ロケッツだ。ロケッツとキングスは互角の力だと思うがヤオミンへの期待も込めてロケッツとした。
9つのチャンピオンリングを持つ名将フィル・ジャクソンが復帰、レイカーズの指揮をとるのも興味深い。ハリケーンで大被害を受けたニューオーリンズ・ホーネッツは隣のオクラホマシティーにコートを借りて試合を主催する。両ティームとも開幕を見事に飾って好スタートを切っている。
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