Column No.93 (2004/09/08デイリースポーツ掲載分)
◎これもテニス

 秋晴れの下、全米オープンテニスは順調に前半を終了し、これからはグランドスラムのタイトルを目指して上位シードの激しい戦い争いに突入する。今大会、プレー以上にファンやマスコミの注目を集めたのはセレナ・ウイリアムズのファッションだ。デニムのミニスカート、背中に「セレナ」を刺繍したジャンバー、黒のブーツ、おへそにダイヤのリング、ここはブロードウエイでもハリウッドでもないのだが、セレナは伝統のスタジアムをステージに衣替えし、女優かタレントの装いで登場した。
 放送席の私は「これが今のテニス界、何でもありです」としかいいようがない。試合前の練習ではブーツを履いてヒッティングを行ったが、本番では脱いだ。 
 全米テニス協会の話では「ブーツはルールブックの項目に抵触するが、服装は問題ない。これでテニスだけでなくファッション界にも話題になる。スポーツ以外でも関心が寄せられるなら、それはそれでいいでしょう。コートの外でもチャンピオンになることを証明するでしょうから」と、なんとも好意的なのだ。
 彼女のファッションは試合のたびに変わる。デザインは彼女がスポンサーのナイキと相談してやっている。「評判はいいし、デザインするのは楽しい。許されればブーツを履いてやりたいの。かっこよければ、少しぐらいプレーしにくくってもいいわ。ただの選手ではなく、エンターテイナーとして魅力的に勝ちたいの」だそうだ。
 記者会見では90%が服装に関する質問だが、彼女はむしろ喜んでいる。「みんな、ゲームの話ばかりで面白くない。」ということだ。
 セレナだけでなく、美少女や可愛らしい選手のファッションは、結構ギリギリのところまでみせる。豊かな胸が覗いたり、お尻のラインギリギリのセパレートだったり、もちろん男性?カメラマンが強調してアップをとることにもなるのだ。
 要するに「何でもあり」の女子テニス界である。男子はどうしたらいいんだろう。「あっ!」そうだ。だからサフィンは全仏でパンツを下げて下着を見せたんだ。でもサフィンはペナルティのポイントをとられたっけ。
 WOWOWに契約してテニスを見ませんか?前代のプロの一端を垣間見ること請け合いです。



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