アテネ五輪の日本代表選手は女子が男子を始めて上回った。日本は女性の時代なのだ。特にチームゲームのソフトボール、シンクロ、バレー、サッカーなどに注目が集められている。
私も五輪ではアトランタ大会のソフトボールを担当したが、練習では大声で忠実に声を出し、ひたむきに戦う姿に心を打たれたものだ。今回のバレーボールの予選で見せた彼女たちのファイトと心意気に感激した人も多かったはずである。
ところで五輪種目ではない女子の硬式野球の世界大会が今月、日本で行われるのをご存知だろうか?
今や、ソフトや軟式ではあきたらず、硬式に取り組む時代なのだ。この世界大会は、今年で4回目、今まではカナダ、アメリカ、豪州で行われ、アメリカ、オーストラリア、日本がそれぞれ優勝を飾っている。
今年の大会は富山県の魚津で7月18日から21日まで8ヶ国が参加して行われる。アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本が四強だが、インドが参加しているのが興味深い。
日本チームは高校生が中心になるが、日本ハム時代にファイターとして活躍した広瀬哲朗さんが監督として若い女子選手を鍛えている。日本チームの団長は大リーガー第一号、先月外務省から日米親善に尽くしたとして表彰されたマッシー・村上雅則さんである。
村上さんの話によると、まだ投手のボールの速さは130キロに達せず、動きの素早さも男子並みにとはいかないようだ。しかし、女性特有のひたむきさ、何より野球が好きで好きでたまらないから、硬いボールの怖さも恐れず、真剣に取り組んでいるという。
テレビ中継やマスコミの報道は、まだこれからといったところだが、男性諸君、女子野球と思って侮ってはならぬ、大人気の女子マラソンに、女性が変装してまで男子のマラソンに参加して走れることを証明したウーマンリブからその人気が始まったのだから・・・ |