セ・リーグより一週間早く、先週の土曜日(3月27日)にパ・リーグは開幕した。
ダイエーの連覇なるか、プレイオフ制はどうか、日本ハムの北海道進出と話題は豊富だ。
開幕の西武ドーム、私は西武ーロッテ戦のマイクを握っていた。「今年のロッテは変わった。今年はやるぞ」という思いを強くした。5年連続の開幕投手・松阪に対して一番、波留は初球をたたくライト前ヒット、エンドランは盗塁失敗、しかしそこから堀のヒット、韓国からのライオンキング・李の二塁打、べにーのタイムリーで2死から松阪を攻略し2点を先取した。この積極性は去年までのロッテになかったものだ。ベンチの明るさ、盛り上がり、そしてホームの西武にまさるレフトスタンドの大応援団。
開会式でダイヤモンドに並んだバレンタイン監督と選手達は退場の際、ベンチに戻らず、全員がレフトスタンドに走り応援団に挨拶した。西武が型どおり一塁側ベンチに行進したのとは対照的だった。
スタンドもパフォーマンスで応えた。スタンドいっぱいに掲げた巨大な横断幕には「26」の数字が記されていた。ベンチ入りの25人の選手に加えて「スタンドのファンも26番目の選手」という意味なのだ。ベンチとロッテファンが一つになっていた。「エキサイティングなプレー、選手とスタンドとの一体感」復帰したバレンタイン監督の意図は確実にティームに浸透している。
関西の球団では、私は近鉄に注目している。ローズが抜け、吉岡が怪我をして、評論家の前評判は高くないようだ。しかし、猛牛打線のイメージから、守って、繋ぐ野球になることは梨田監督の考えにあっているのではないかと私は見ているのだ。現役時代、強肩とインサイドワーク、独特のこんにゃく打法だった梨田さんにとって、初めて自分の野球が出来るのではないだろうか。ノリとローズだけがクローズアップされた去年までとはひと味違ったスタイルの野球になるはずだ。オープン戦首位の北海道日本ハムも新庄人気だけでなく、地域球団の開拓者としての使命に満ち溢れている。
いずれにしても、パ・リーグはプレイオフ制、3位以内なら日本シリーズのチャンスがあるので、実力bPのダイエーも、うかうか出来ないだろう。
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