Column No.68 (2004/02/25デイリースポーツ掲載分)
◎ 豪雨のゴルフ


沼沢聖一プロを迎えて・・


 宮崎市でのダイエーキャンプ、王監督と雑談していてゴルフの話になった。
 「王さん、キャンプ休日のゴルフはどうでしたか?」
 「いやぁ、いつまでたってもとばしにこだわっているのでスコアーはまとまりませんねぇ」
 以前は、キャンプ地でゴルフの話は禁物だった。が、最近はキャンプでの休日はゴルフ解禁のティームが増えてきた。いいことだと思う。休日は身体を休めることが第一だが、マージャンやパチンコに入れ込むより、ゴルフをする方がはるかに身体にも精神的にもリラックス出来ていいはずだ。
 広島カープのキャンプ地日南で、休日に山本浩二監督に会おうと思えば、まず北郷フェニックスGCにいると思えばいいほどだ。
 実は、私もNHK時代には出来なかったが、いまフリーとなったので、日南の人々と交流の輪を広げようと「日南はばたく会」というゴルフ会を開いて今年で3回目になる。連日好天の続く中、2月22日(日)に東京からの知人も含め、70人が北郷フェニックスに集まった。あぁ、それなのに、大会当日は10m以上の強風の吹く豪雨。
 寒くて吐く息すら白い。やめる訳にもいかず、続行、2人を除いて震えながら「死ぬ思いでした」「遭難しかかりました」「ゴルフがこんなに辛いとは・・・・」といいながらホールアウトしてきた。
 今回はゴルフ解説者の沼沢聖一プロを招き、アドバイスやワンポイントレッスン、私とのトークショーと盛りだくさんの内容だったので、地元の方々は大変楽しみに待っていていてくれたのだ。豪雨のプレーは苦しかったのだがそれだけにレッスンとトークショーは盛り上がった。普段、プロと接する機会の少ない地方の人々なので次々と質問が出るのだが、沼沢プロの丁寧でユーモア溢れる答えに、笑いや感嘆が途絶えなかった。米ツアーで活躍するタイガー、シン、ミケルソンらスーパースター達の裏話も興味深かったようだ。
 「地元との結びつきを大切に、人と人との輪を拡げたい」という想いは達成されたのだが、厳しい自然には、ほとんどの人が打ちのめされた。
 翌日は快晴、カープの山本監督に「えっ、あの天気でやったんですか?わしら、前日はポカポカ陽気じゃったけぇなぁ〜」


寒い中、皆様ご苦労様でした・・・・・


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