Column No.27 (2003/05/07デイリースポーツ掲載分)
◎キャンプ地・宮崎から

写真1・南郷スタジアム

 大型連休は鹿児島・宮崎へ旅へ出た。五月晴れの続く中、来年からキャンプ地になる西武の宮崎県・南郷町、ダイエーの宮崎市を訪ねてみた。季節はずれのキャンプ地リポートをお届けしよう。
 南郷町は九州の南端、広島カープのキャンプ地日南市の隣町、漁業と林業、海岸線が美しい静かな町である。工事は終盤にさしかかっているようで、今までの球場を広くするため、現在はバックネットとスタンドを下げ、球場を拡張する工事の真っ最中、『南郷スタジアム(写真1)』として生まれ変わろうとしていた。小高い丘の緑と住宅地をバックに、球場が一番高いところにある。
 一段下がって、屋内多目的運動場が完成していた。名産の飫肥杉(おびすぎ)使ったこの室内練習場は、高い天井で大空間が広がっている。室内の打撃練習でも打球の方向と高さを確認できる。もう一段下がって広いグランドも完成している。西武は以前から南郷プリンスホテルを経営しているから、ここを南九州の拠点に考えているのだろう。気候温暖、風光明媚、繁華街はないからキャンプの練習環境としては最適だろう。

 南郷からドライブで宮崎市に向かう。巨人のキャンプ地を過ぎ、市内から西へ約20分、目の神社で知られる生目(いきめ)地区に、銀色に輝く巨大なドームをが出現した。周囲に広がる水田と古墳に薫風が流れるのどかな田園風景の中に、宮崎市綜合スポーツ公園が建設されていた。ここがダイエーのキャンプ地になる一大のスポーツ広場だ。すでに二つの球場が隣り合わせに完成している。メイン球場は『アイビースタジアム(写真2)』電光掲示板付でスタンドの客席も掘り下げ型、隣の第二球場もスタンドはないが大きさは同じ、照明もついている。
 多目的使用のサブグランドも広々、銀色のドームが象徴となる屋内運動場を覗いてみると、ここも天井が高い。現在はブルドーザーが入り、整地の最中だった。
 宮崎にはセの巨人・広島、パの近鉄・西武・ダイエーが来年から集結することになる。チャンピオンフラッグを持ってキャンプ地に行くのは宮崎勢か、沖縄勢か、はたまた唯一高知に残った阪神なのだろうか・・・・・


写真2・アイビースタジアム


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