WOWOW US OPEN「2002年9月4日号」掲載記事
 ニューヨークは今日も無情の雨が降り続く 大会8日で3日、スケジュールは大幅に狂ってしまった。選手もファンもひたすら待ちつづける。日本とは日照時間の違いはあるが米ではどんなスポーツでも3時間以上待つのは当たり前、ファンがあきらめて中止発表前に帰ることはあまりない。
 予定通り行かないのが試合だから放送もそうなる。こうゆう時は臨機応変と的確な判断が問われる。長いNHK時代の高校野球やゴルフで慣れているので、結構私は待つ間を楽しんでいる。そんな時こそ「慌てず騒がず落ち着いていこう」と自分にいい聞かせる。
 準備したものなど何の役にもたたない。今回も第4日のダベンポート戦は雨で二度も中断、結局第2セットの途中で中止翌日に順延、この間、3時間放送席で待ちつづけた。
 昨夜の第7日、またダベンポート戦、コイントスが終わり練習開始、と同時に大粒の雨、またまた雨情報の中継に終始、3時間待って「残念ですがさようなら」第8日も朝から降り続いている。夜、ヴィーナスとヒューイットの試合が私の担当だが、雨はあがるのだろうか。
 「放送席で待っている間に何をしているのか」って
 「解説の丸山薫さんにゴルフのスイングを私が教えているのです」
 「今夜中断になったら、テニスを教えてもらいます」


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