「テレビライフ」 2006/03/18日号
2006 球春到来 スペシャル 気になるっ! 12球団戦力分析
島村俊治に聞く! プロが教えるプロ野球をもっと面白く見る方法
セ・パともに監督のチームづくりに注目

 ここ数年、プロ野球では連覇をしたチームがないので、千葉ロッテの連覇達成なるかというのが今年のテーマだと思います。昨年、地域やファンの意識を変えたバレンタイン監督は、今年もいい形でキャンプを終え、オープン戦につなげているなという印象でした。
 新しいシーズンが始まったときに、新戦力と同じように私が注目しているのが、新監督や復帰した監督がどのようなチームづくりをしていくかということです。巨人の原監督は恩師である藤田元司さんが亡くなられたこともあり、今年はどうしても優勝したいという気持ちが強いはずです。東北楽天の野村監督は戦力不足は否めませんが、時間をかけてどんなチームをつくっていくのだろうという興味があります。東京ヤクルトの古田監督は、ラロッカの加入や若い選手の台頭に加え、かつてのヤクルトを支えた石井、高津が復帰しました。打順も固定できるので、今年は久しぶりに優勝争いに加わってくるのではないでしょうか。オリックスは中村監督以上に清原と中村紀の話題で持ち切りですが、二人がシーズン通して元気ならば、プレーオフ進出を狙える戦力がそろったなという感じです。関西のファンの心をつかむ意味でも、ぜひ上位争いをしてほしいチームですね。今までの鍛えて育てるチームに、アメリカ流の効率的練習を持ち込んだブラウン監督の下で、広島も大きく変わると思いますよ。
 新しいリーダーの下でチームがどう変わっていくのか。皆さんもぜひ、監督の考え方やチーム運営に注目してみてください。仕事や日常に役立つことが得られるかもしれません。プロ野球にはいろいろな楽しみ方があるんですよね。

セ・パの戦力を分析

 セ・リーグは「井川がエースとして十分な活躍ができるなら、投打の安定感が一番あるでしょう」という阪神に加え、派手さはないが堅実な中日、戦力が充実した巨人、ヤクルトの4強?「いや、牛島監督もしたたかですよ。田村や金城がチームを引っ張っていければ面白い」という横浜、さらに広島・・・混とんとした争いになりそうだ。
 一方、パ・リーグは千葉ロッテに福岡ソフトバンクがリベンジを狙う図式。「伊東監督が長期的な視野で戦うことができれば上位争いは可能」という西武、オリックス、さらに北海道日本ハムっも2年前同様プレーオフ進出を狙いたい。発展途上の東北楽天はやや苦しい。「WBCの影響で各チームの仕上がりが例年より早い。スタートダッシュを決めることができるチームがあれば、ペナントレースに波乱もあるのではないでしょうか」というように今年は序盤戦から注目だ!



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